「どのように予算を立てれば良いの?」
「予算を立てるのに必要なことを知りたい」
「予算を立てる際にはどんなことに注意すれば良いの?」
会社が利益を上げるためには、予算を立てて売上や経費などの費用を管理することが大切です。
予算とは、企業が経営ビジョンや事業計画にもとづいて設定する、具体的な数値目標のことです。
しかし、どのように立てればいいかわからずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
実現可能な数値を設定するには、立て方や注意すべきことがあります。
そこで本記事では、法人1期目で年商1.5億円を達成して会社を急成長させた僕が、以下の内容を解説します。
- 利益を上げるには予算の立て方が重要
- 会社経営における4種類の立て方
- 3つのアプローチ方法
- 予算の立て方3ステップと3つの注意点
ぜひ最後まで読んで、適切な目標を立てて利益を増やし、会社や事業の成長につなげましょう。
なおEXTAGE株式会社では、ボードゲームを通じて会計などの経営に必要な知識が身につく戦略MG(マネジメントゲーム)を提供しています。
1回で3年分の経営を体験でき、ゲームをしながら経営に必要な実践的なスキルを学べます。さらに、今だけ初回無料で参加できるキャンペーンも実施中。
経営に関する実践的なスキルを身につけたい方は、以下のボタンから詳細を確認してみてください。
\ 1日で3年以上の経営が体験できる! /
利益を上げるには予算の立て方が重要
利益を最大化するには、適切な予算管理が必要です。予算の立て方しだいで、企業の収益性を大きく向上できる可能性もあります。
具体的には以下の要因がよい影響を生みます。
- 目指すべき利益額が明確になり各部門に一体感が生まれる
- 経費の無駄を効率よく削減できる
- リアルタイムで財務の現状を把握できる迅速に対応できる
目標が明確になるのも、予算を立てる利点のひとつです。現状とのギャップが目に見えてわかるため、投資に踏み切る判断材料にもなります。
このように、予算はただの数値管理ではなく、企業の成長戦略にも役立つ重要なツールです。
重要性を再認識し、正確な予算を立てられるようにしてくださいね!
会社経営における予算の立て方は4種類
会社経営における予算の立て方を4つ紹介します。
- 利益予算
- 売上予算
- 経費予算
- 原価予算
- 利益予算
それぞれ詳しく解説します。
1.利益予算
利益予算とは、達成すべき利益額の目標を定めたものです。これまでの業績や市場予想にもとづいて決定します。
一般的に、利益予算がもっとも重要といわれています。会社を存続・成長させるには、利益を伸ばしていかなければならないからです。
したがって、利益予算を最初に設定する必要があります。決まったら、達成するために必要な売上予算を考えましょう。そのあと原価や経費を見積り、目標達成に必要な投資資金や運転資金を調達します。
利益予算はすべての目標の起点になる重要なものです!
なお、過去の業績を分析するには損益計算書が必須です。作成方法は、関連記事「【簡単4ステップ】損益計算書(PL)の書き方・作り方をわかりやすく解説!注意点や読み方のポイントも紹介」を参考にしてください。
2.売上予算
売上予算とは、会計年度中に達成する必要がある売上目標のことです。
前年度の販売数や売上金額などの数値を基準にして、高い目標を立てることが多いです。
ただし、半導体や自動車などを扱う海外輸出をメインに行っている会社の場合、為替の変動によって売上金額が変わってきます。
市場や経済の状況の影響を受けやすいため、定期的な見直しや調整が必要です!
3.経費予算
経費予算とは、原価以外で必要な経費に関する予算のことです。
- 人件費
- 交通費
- 賃貸料
- 宣伝費
- 光熱費
経費は会社の利益に関わる費用のため、長期的な目線で予算を立てる必要があります。
また市場や経済状況の影響を受けることがほとんどないため、実績の分析や比較がしやすいのが特徴です。
具体的な数値を設定することで、無駄な経費の使用を防げるため、収益の増加が期待できるでしょう。
4.原価予算
原価予算とは、仕入れ価格や原材料費に関する予算のことです。
生産計画や売上予算に合わせて設定する必要がありますが、原価予算は市場や経済の状況に影響されやすい傾向があります。
たとえば海外からの仕入れがメインの場合は、為替の変動によって売上予算が変わります。
ほかにも記憶に新しいのは、国内におけるエネルギー価格の上昇が原因の値上げです。光熱費はすべての経済活動の基盤なので、ダイレクトに仕入れ価格の上昇につながっています。
外的な要因が影響することから、市況に応じた見直しや調整が求められます!
なお、予算を立てるには経営状態を分析するスキルが必要です。
「数字には苦手意識がある…」「お金のことは税理士に任せている」といった方は、ぜひ戦略MG(マネジメントゲーム)で決算書の読み方や分析方法を学びましょう。
期間限定で初回無料キャンペーンもやっているので、ぜひ以下のリンクから詳細を確認してみてください。
\ 1日で3年以上の経営が体験できる! /
予算の立て方に使われる3つのアプローチ
予算の立て方に使われるアプローチ方法を3つ紹介します。
- トップダウン方式
- ボトムアップ方式
順番に見ていきましょう。
1.トップダウン方式
トップダウン方式とは、経営陣が予算目標を立てて部門ごとに伝える方式のことです。
- 急成長が求められるベンチャー企業
- 従業員10人未満の企業
- ビジネス構造がシンプルな企業
意思決定が迅速にできるため、予算決定までにスピード感があるのが特徴です。経営理念にもっとも理解のある経営者が作成するため一貫性も保たれます。
各部門は経営層が決めた制約の範囲で日常業務を考えるので、自由度が高めで予算達成に集中しやすいメリットもあります。
一方で、現場の意見が反映されにくいため実態とのズレが発生しやすい点に注意が必要です…!
無理な数値を設定すると社員のモチベーション低下につながるため、現場の状況や意見を参考にして決めるようにしましょう。
2.ボトムアップ方式
ボトムアップ方式とは、各部署が作成した予算をもとに企業全体の予算を決める方式のことです。
- 規模の大きな企業
- 現場のアイデアが重要な事業を営む企業
- 従業員の意見を大切にしている企業
- 従業員の自主性を重視している企業
- 変化が激しく柔軟な対応が求められる企業
各部門が持っている詳細なデータや経験をもとに作成するため、現実的な目標を立てられます。自分たちで決めた目標なので、達成へのモチベーションや責任感も高くなりやすいでしょう。
一方で、目標数値が保守的になりやすい点に注意が必要です。
予算の立案と実行者が同じなので、無難に達成できそうな予算を作る傾向があります。
各部署の意見をまとめる必要があり、予算を立てるまでに時間がかかるのもデメリットです。各部門が余裕をもって取り組めるスケジュールを組みましょう。
3.ハイブリッド方式
ハイブリッド方式とはその名の通り、トップダウンとボトムアップを組み合わせて考える方法です。
経営層が主要パラメータを設定し、部門ごとに管理職クラスのメンバーが詳細な予算を作成します。
- 全社の目標売上
- 全社の目標利益
- マーケティング予算
- 採用コスト
- 人材育成コスト
会社全体の方向性が定まった状態で詳しい内容を決めるため、戦略に一貫性を保てます。それに加えて現場の実態も反映できるため、無理な目標になりにくいのがメリットです。
経営層と現場で認識のズレが起きにくいことから、効率的な経営を実現しやすい手法です!
予算の立て方3ステップ
予算の立て方は3ステップで進めましょう。
- 利益目標を明確にする
- 部門ごとに予算を立てる
- 各部門の予算を調整する
それぞれ詳しく解説します。
1.利益目標を明確にする
予算を決める際には、まずは利益目標を明確にする必要があります。
会社の最終目標は「限られた資源でどれだけ多くの利益を残せるか」になっているからです。
なお、利益は以下の計算式で算出します。
利益 = 売上 - 原価 - 経費
つまり、売上目標だけ決めても経費が膨らんでしまっては利益はでません。原価が上がる見通しであれば、売上を大きくするか経費を圧縮する必要があります。
利益を基準にそれぞれの予算を決める流れにすることが目標達成につながる、と覚えておきましょう!
2.部門ごとに予算を立てる
次に、以下のように各部門が目標達成に必要な予算を立てます。
- 売上予算
- 原価予算
- 経費予算
各部門で予算を立てる際には「損益予算」を作成するのがおすすめです。
以下の会社の収益や経費などに関する予算の総称
- 仕入予算
- 製造予算
- 売上予算
- 販管費予算
- 在庫予算
- 営業外損益予算
達成不可能な目標にならないためにも、それぞれの部門の状況を正確に把握することが重要です。
3.各部門の予算を調整する
各部門が予算を立てたら、全体の目標を照らし合わせて調整します。作成された数値や設定理由に不明点がある場合は、作成元の部署への確認が必要です。
適切な予算を決めるためには、明確な根拠や目標をもとに行うことが重要です。
予算を決めるまでのロジックが不明確だと、はじめから達成困難な目標を追いかけてします可能性があります…!
達成できなかった理由が「無理な目標を設定していたから」になってしまうと、なにが不足していたかを分析できなくなり今後の改善も進まなくなります。
各部門が作成した内容をヒアリングし、現実的かつ挑戦的な予算になっているかをすり合わせましょう。
なお、予算を達成するには投資や運転資金の補充が必要になってきます。資金調達の方法は、関連記事「【起業なら必見】スタートアップ向け資金調達方法を解説!失敗しないための注意点も紹介」を参考にしてください。
また、適切な予算を立てるためには、経営の状態を数字で把握しておく必要があります。
とはいえ、決算書を読むといった財務の勉強をする気は起きないのが正直なところでしょう。
そういうときは、経営シミュレーションゲームで身につけるのがおすすめ。戦略MG(マネジメントゲーム)は、ボードゲーム形式で会社経営を体験可能で、決算書の読み方や書き方も理解できます。
今なら期間限定で初回無料キャンペーンをやっているので、ぜひ以下のボタンから詳細を確認してみてください。
\ 1日で3年以上の経営が体験できる! /
予算の立て方に関する3つの注意点
予算の立て方に関する注意点を3つ紹介します。
- 明確で実現可能な数値を設定する
- 予算を立てる際には現場担当者が携わる
- 予算を立てた後も分析や見直しする
順番に見ていきましょう。
1.明確で実現可能な数値を設定する
予算は明確で実現可能な数値を設定する必要があります。
設定した数値が現実離れしていると、社員のモチベーション低下につながるからです…!
適切な数値を設定するためには、過去の損益計算書や統計データを参考にして、実績をもとに決めるのがおすすめです。
明確で実現可能な予算を設定することで、方針や戦略が定まり、目標達成のための行動がしやすくなるでしょう。
損益計算書の分析方法は、関連記事「【よくわかる】PL(損益計算書)とは?ビジネスでの作成目的やチェックポイントも解説」で紹介しています。今のうちにチェックしておきましょう。
2.予算を立てる際には現場担当者が携わる
部門ごとに予算を立てる場合は、現場を知っている担当者が携わることが重要です。
現場の状況を把握している業務担当者から率直な意見をもらうことで、現実的な目標を立てられるからです。
たとえば担当者以外の人が予算を立てると、現実離れした達成不可能な数値になってしまうことがあります。
また現場の意見が反映されず、社員のモチベーションが低下してしまい、目標達成が難しくなる可能性が高くなります…!
現実的で達成可能な目標を立てるためにも、策定は現場の業務担当者が行うようにしましょう。
3.予算を立てた後も分析や見直しする
予算を立てた後も、定期的に分析や見直しをする必要があります。
市場や経済状況などで、達成率や数値が変わる可能性があるからです。そのため四半期や半期ごとに数値と実績を確認し、状況を把握するのがおすすめです。
また、繁忙期や閑散期といった期間ごとのデータを取っておけば、分析や見直しの際に活用できます。
定期的に目標数値と実績を比較することで、現状を把握でき改善に取り組めるでしょう!
ぜひ本記事を参考に、会社や事業の拡大につなげるために予算を立ててみてください。
なお、経営スキルやセンスが磨かれるのは、実践のなかでの失敗や成功体験がきっかけになるケースがほとんどです。
そこでおすすめなのが、ボードゲーム形式で何期も会社経営を体験できる戦略MG(マネジメントゲーム)です。ソフトバンクの孫さんも夢中になった経営シミュレーションゲームで経営能力を鍛えましょう。
\ 1日で3年以上の経営が体験できる! /
戦略MGについて理解を深めてから検討したい方は、関連記事「【講師直伝】戦略MG(マネジメントゲーム)研修とは?得られるスキルとゲームの流れを徹底解説」をぜひ読んでみてください。