「資金繰りが苦しいときにすぐできる対策が知りたい」
「資金繰りが苦しくなってしまうのはなぜだろうか?」
「資金繰りが苦しくならないような経営方法を教えてほしい」
経営者にとって資金繰りは重要な課題です。経営がうまくいっているはずなのに現金が不足して回らなくなるといったことも発生し、最悪の場合倒産のリスクもあります。
まずは資金繰りが苦しいときにすぐできる対応をすることや、長期的には経営の改善で資金繰りが悪くならない仕組みの構築が大切です。
そこで今回は、法人1期目で年商1.5億を達成した僕が以下の内容を解説します。
- 資金繰りが苦しいときにまずできること
- 資金繰りが苦しいときに受けられる融資制度
- 資金繰りが苦しくなる要因
- 長期的に資金繰りを改善する方法
本記事を参考にして、資金繰りを改善するとともに安定した経営につなげていきましょう。
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資金繰りが苦しいときにまずできる3つのこと
資金繰りが苦しい場合、すぐに行動を起こさなければ経営が破綻してしまう可能性もあります。すぐにできる対策を3つ紹介します。
- 支払いタイミングを調整する
- 経費を削減する
- ファクタリングを利用する
普段から対策を知っておくことでパニックにならずに対応できるようにしておきましょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
1.支払いタイミングを調整する
資金繰りが苦しいときにまずできることは、支払いタイミングの調整です。
取引先や融資先と話し合いの時間を取り、振込や融資の返済額のリスケジュール(条件変更)をしてもらえないか相談してみましょう。
具体的には以下のようなパターンが考えられます。
対策 | 詳細 | 注意点 |
---|---|---|
納入業者との相談 | 支払条件の見直しを依頼 | 信頼関係を損なわないよう注意する 支払金額や関係性を考慮して優先順位をつけて対応する |
銀行からの借り入れ | 現在の状況を説明 再建計画を提示 返済の猶予や延期を相談 | 詳細な再建計画の準備が必要になる |
経費支払いの工夫 | クレジットカード払いの活用 | 支払いを先延ばししている間に対策を打つ必要がある |
取引先に相談すると前向きな解決策を提示してもらえることもあるようです。優先順位をつけて相談してみましょう。
2.経費を削減する
無駄に支払っている経費を削減することも資金繰りに大きく影響します。帳簿を見直して、現在払っている費用の見直しができないか確認してみましょう。
まずは以下のような項目から見直してみてください。
- 毎月固定で支払っている経費は本当に必要なものだけか
- 役員報酬が過度に高額になっていないか
- 残業代が適切になるような従業員の働き方ができているか
ただし、残業代や福利厚生費などを削減する場合、社員のモチベーションが大きく下がる可能性が考えられます。
納得してもらうまで説明することや、期間も含めて調整するなどの対応が必要でしょう。
なお、経費の詳細項目を確認したり、分析したりするには損益計算書を読み解く必要があります。
詳しい見方は、関連記事「【よくわかる】PL(損益計算書)とは?ビジネスでの作成目的やチェックポイントも解説」でわかりやすく解説しています。
重要な部分だけを知りたい方も、詳細まで理解しておきたい方も必見の内容です。ぜひ参考にしてください!
3.ファクタリングを利用する
ファクタリングとは、企業の売上債権(売掛金・受取手形)などを現金化する方法です。一定の手数料はかかりますが、売掛金などの債権を期日前に買い取ってもらうサービスです。
とくに中小企業の場合は、回収が遅れると自社の資金繰りに直接影響が出やすくなります。普段から保険の意味でもファクタリングサービスを使用するのも良いでしょう。
ただし、手数料が差し引かれる点には注意してください。
また、運営会社の信用情報を確認することも大切です。ファクタリングを装ったヤミ金融業者がいることを頭の片隅に入れておいてください。
資金繰りが苦しいときに受けられる融資制度3選
資金繰りの目処がつかない場合や、そもそも金額が大きく資金を別で用意する必要がある場合は融資制度も検討しましょう。
代表的なものを3つ紹介します!
- 制度融資
- セーフティーネット貸付
- 企業再建資金
それぞれ解説していきます。
1.制度融資
制度融資は、都道府県や市町村、金融機関、信用保証協会などが連携して提供する融資制度です。
とくに中小企業や個人事業主が円滑に資金を調達できることを目的としており、以下の点が特徴的です。
- 銀行の一般融資と併用できる
- 借入枠が拡大できる
- 一般融資より低金利で調達できる制度もある
まずは銀行や商工会議所で相談してみてください。
事業拡大の融資を必要としている人も利用できます!
2.セーフティーネット貸付
セーフティーネット貸付とは別名「経営環境変化対応資金」ともいい、社会的、経済的環境の変化などにより一時的に業績が悪化した際に利用できる融資です。
融資には売上高が前期または、前々年期に対して下がっていることなど一定の条件を満たす必要があります。
今後、中期的には業績が回復し、かつ発展することが見込まれることが条件になっています!
融資については日本政策金融公庫に確認してみるとよいでしょう。
3.企業再建資金
企業再建資金とは、経営改善・経営再建などに取り組む必要がある中小企業で、一定の条件に当てはまる場合に融資を受けられる制度です。
企業再建が前提の融資のため、公的機関や支援機関の支援を受けていることが条件の一部になっています。
よくある例としては、製造業の中小企業が過剰債務となり、運転資金が不足する例です。
企業再建資金で支援を受けている間に経営改革を進め、事業再生に成功している会社がいくつもあります。
なお、企業再建とみなされるための条件はいくつかあります。詳しくは、日本政策金融公庫のホームページで概要を確認してください。
資金繰りが苦しい状況になる3つの要因
資金繰りが苦しくなる企業には共通点があります。
ここでは、資金が回らなくなる一般的な要因を3つ紹介します。
- 経営計画に問題がある
- 入手金の流れを理解していない
- 無駄な出費や経費が多い
原因を明確にして対応しましょう。
1.経営計画に問題がある
事業を立ち上げた際、経営計画や事業計画をしっかり作り込んでいないと資金で苦労するケースが多く見受けられます。
資金や売上の見積りが甘いことで、計画通りの数字があがってこないからです。
売上が前年よりも下がっているときも同様です!
対策を打たなければ、増えたままの支払いがそのままになり、運転資金がショートしてしまうおそれがあります。
経営計画を現実に沿った内容で作成し、予定通りに実績があがっているかを確認しておくことが、資金繰りで危機に直面しないために重要です。
2.入出金の流れを理解していない
企業の経営では、計算上の資金の収支と実際の現金の流れにタイムラグがあるため、支払うタイミングで資金がショートしてしまうことがあります。
売掛金や買掛金など入出金のタイミングが売上や仕入れのタイミングとずれるため起こる現象です。
また、売上が急増した場合でも、それに関わる経費や人件費の支払いが入金よりも先になるため、資金繰りが悪化してしまう要因となります。
なお、過去にどういった項目にお金を使ったのかを把握するには、キャッシュフロー計算書が必要です!
「作り方がわからない」「どこを見ればいいの?」といった方は、関連記事「【簡単】キャッシュフロー計算書の作り方を優しく解説!おすすめツールや注意点も紹介」を必ず見ておきましょう。
3.無駄な出費や経費が多い
出張などにかかる経費や、消耗品にかかる費用、過度な福利厚生費なども資金繰りに影響します。本当に必要な出張なのか、オンラインで対応できることはないか、などあらためて検証しましょう。
サブスクなどで契約している経費についても、気づくと大きな金額となっていることもあります。無駄な契約や経費がないか確認が必要です。
ただし、従業員のモチベーションや生産性に関わる経費は慎重な対応が必要です…!
なお、資金繰りが苦しくなる原因がわかっても、具体的にどのように対応したらよいかイメージがわかない方も多いのではないでしょうか。
そういう方は、ぜひ戦略MG(マネジメントゲーム)に参加して、経営を疑似体験してみてください。シミュレーションゲームを通じて、失敗や成功体験を肌で感じられます。
ぜひ以下のボタンから詳細を確認してみてくださいね!
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資金繰りが苦しい状況を改善する3つの方法
ここでは、資金繰りが苦しい状態を根本から解消する方法を3つ紹介します。
- 事業計画書を作成する
- 資金繰り表を作成する
- 専門家に相談する
それぞれ詳しく解説していきます。
1.事業計画書を作成する
事業計画とは、会社設立や事業拡大のときに事業の戦略や業績の見通しなどを説明するための書類です。
おもに投資家や金融機関から投資・融資を受けるために、今後の計画をまとめたものです。
事業計画書を作成することで、目標達成までの道筋が明確になり、スムーズに事業を進められます。
企業経営において必須の資料ではありませんが、作成する過程で事業の問題が明らかになり、出来上がった計画をもとに資金提供者に説明することで、信頼を築けます。
また、社員に対しても、目標を達成するためのロードマップを示せることになるため、作成する効果は大きいでしょう。
事業計画書は、経営する上で重要な書類のひとつです!
詳しい作成方法は、関連記事「【超入門】事業計画書の書き方10項目を詳しく解説!必要項目や注意点もまるっと紹介」で解説しています。
記事の通りに進めれば迷うことなく作成できるはずなので、ぜひ参考にしてください!
2.資金繰り表を作成する
会社の資金の流れを把握するには、資金繰り表を作るのがおすすめ。
売上回収、仕入れ、経費の支払いなど資金の予定入出金額をまとめたもの。資金不足になる可能性が高いタイミングや金額、余剰が明確になる
将来の資金の出入りが把握できるため、支払うタイミングで現金がないといったトラブルを防ぐのに役立ちます!
ちなみに、キャッシュフロー計算書は過去の入出金を記録して分析したり、企業の健全性を把握したりするために使われます。
そのため、これから先の支払いに関する戦略には資金繰り表が必要です。表計算ソフトで作成できるため必ず作成しましょう。
3.専門家に相談する
資金繰りが苦しい状況を改善するためには、専門家に相談することも大切です。
自分ではわからなかった問題点に気づけますよ!
国や自治体、商工会議所などに相談窓口があるので相談してみてください。無料で利用できるものも多くあります。
また、有償にはなりますが、中小企業診断士や税理士などの専門家に相談する方法も検討しましょう。税務関係の手続きや、資料作成のアドバイスを受けられたり、手続き自体をしてもらったりすることもできます。
ぜひこの記事を参考に、資金繰りが苦しい状態から抜け出しましょう。
とはいえ、経営に対する知識や自信がない、だれに相談すればよいかわからないと不安になる方も多いでしょう。そのような方は、EXTAGE株式会社で開催している「戦略MG(マネジメントゲーム)」がおすすめです。
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戦略MGの詳細を知りたい方は、関連記事「【講師直伝】戦略MG(マネジメントゲーム)研修とは?得られるスキルとゲームの流れを徹底解説」もあわせてチェックしてくださいね!