「会社の資金繰りがうまくいかない」
「ショートしたらどうしよう……」
「誰か対処法を教えてほしい!」
会社経営で怖いのは手元の預金残高が底をつき、支払いができなくなる「会社資金のショート」が起こることです。
たとえ利益が出ていても、資金繰りがうまくいかなければ最悪倒産することもあります。
事業が順調なうちに、キャッシュが足りなくなる原因を知り、適切に対処しておくことが大切です。
そこで今回は、法人1期目で年商1.5億円に到達し、現在4社を経営中の僕が以下の内容について解説します。
- 会社の資金繰りのショートで起こること
- 資金繰りのショートが起こる原因
- 資金繰りのショートが起きそうなときの対策
- 資金繰りのショートを防ぐためのポイント
経営を継続するためには、健全な資金繰りが重要です。
体力のある会社を作りたい方はぜひ最後まで読んで、実践してみてください!
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会社の資金繰りショートとは手元の預金が底をつくこと
資金繰りとは、会社の資金を管理・運用することです。
会社に必要な資金が十分にあれば、日々の仕入れや給与などの支払いができます。
資金繰りのショートとは、現金の収入と支出の管理がうまくいかず、手元にあるはずの資金(預金)が底をつくことを指します。
手持ち資金(預金)がなければ、直近に必要な支払いができません。約束の期日までに支払いができなくなるため、黒字でも倒産せざるをえなくなります。
足りなくなってからでは遅いため、あらかじめ対策をうっておくことが非常に重要です!
会社の資金繰りのショートで起こること3選
資金繰りのショートに対して不安を感じるのは、何が起きるかを理解していないからです。
ここでは、会社の資金繰りがショートすることによって起こる3つのことを解説します。
- 黒字倒産
- 信用の低下
- 従業員の解雇
詳しく解説するので、参考にしてください。
1.黒字倒産
黒字倒産とは、会社の財務状況が黒字であるにもかかわらず、手元の資金(預金)がないため支払いができず倒産してしまうことです。
ビジネスにおいて、個人・組織関わらず取引でのお金のやり取りは基本的に後払いです。
帳簿上では利益が出ている状態でも現金を回収できておらず、直近の支払いに必要なお金が手元になければ倒産の危機となってしまいます。
直前になって気づくのでは対策が後手に回ってしまい、余計なリソースや支出が発生する可能性もあります…!
黒字倒産の詳細については、関連記事「【徹底解説】黒字倒産のメカニズムと事例3選!防ぐためのポイント5選も解説」で事例をまじえて解説しているので、あわせて確認しておきましょう。
2.信用の低下
資金繰りがうまくいかなくなると、支払不能や貸し倒れの可能性が出てきます。そうなると会社に対する信用が低下します。
具体的に発生する問題は以下の通りです。
信用低下で発生する問題 | 具体的に起きること |
---|---|
取引先との関係性が悪くなる | 今後の取引をしてもらえなくなる |
資金調達の難易度が上がる | 金融機関から追加融資を受けられなくなる |
従業員の離職率が上がる | 人材が流出してサービス力が低下する |
顧客離れにより売上が減る | 競合に顧客を奪われてしまう |
資金繰りのショートによる信用の低下は、経営においてネガティブな影響しかありません…!
3.従業員の解雇
会社が資金繰りのショートを起こせば、従業員を解雇せざるをえなくなります。
従業員にとって勤め先の職場が倒産するわけですから、給与の遅延や未払いに加えて今後の生活にも影響がでるでしょう。
たとえば、住宅ローンの支払いが必要な場合には返済を滞納してしまう可能性が高まります。子どもの教育費の捻出も必要になるでしょう。
資金繰りのショートによる会社の倒産は、従業員はもちろんのこと、その家族の生活にも影響を及ぼします。
資金繰りを万全な状態にしておくことは、多くの人を守ることにつながる重要なことだと認識しておきましょう!
とはいえ、資金繰りがうまくいなかなくなるケースを想定するのは難しいでしょう。
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会社の資金繰りがショートするおもな原因5選
資金繰りの失敗は、以下のような原因があります。
- 売上・利益の急激な減少
- キャッシュフローの未確認
- 売掛金・買掛金の誤った管理
- 在庫管理不足
- 物価上昇などの市場変化
勝ちパターンは数あれど、失敗は同じパターンが多いです。
詳しく解説するので、参考にしてください。
原因を知り、負けない戦いをしていきましょう!
1.売上・利益の大幅な減少
企業にとって売上や利益が大幅に減少することは、以下のような影響がでるおそれがあるため、深刻な問題です。
- 資金繰りが困難になる
- 事業の成長が停滞する
- 経費の対応が難しくなる(従業員の給料など)
さらに状況が悪化すれば、倒産につながる可能性もあります。
株式会社東京商工リサーチの調査によると、2023年に倒産した企業の60%以上が業績不振から回復できなかったのが原因でした。
つまり、多くの企業が売上・利益の大幅な減少による資金繰りの悪化などの経営課題を乗り越えられず、倒産に至っているのが現状です。
資金繰りのショートを回避するには、売上と利益の創出が必須条件ですね!
2.キャッシュフローの未確認
キャッシュフローとは、会社のお金の出入りのことです。収入と支出の実際の流れを指します。
キャッシュフローを把握しないと、帳簿上の数字と現金の動きにズレが生じ、資金繰りのショートを引き起こす可能性があります。
具体例でみていきましょう。
【食品加工業を営むA社の場合】
- 手元資金 100万円
- 7月:B社から200万円分の材料を仕入れる
(支払い期日 翌月末日) - 8月:C社へ500万円で商品を販売
(入金予定 翌月末日)
帳簿上では300万円の利益が出ています。
しかし、8月末の支払い期日には手元に100万円しかないため支払いができず、資金がショートした状態になってしまいました。
- 帳簿上の利益:300万円
- 実際の手元資金:100万円
- 支払い期日の時点:100万円の不足
全体像が最初から見えていれば起きそうにない問題ですが、お金の流れを可視化していないと意外にわからないものです。取引先や取引数が増えて複雑になればなおさらでしょう。
資金繰り表を作成して毎月の余剰金と予定支出を管理することが大切です!
3.売掛金・買掛金の誤った管理
直近の売掛金の回収を買掛金の支払いにあてる「自転車操業」は危険です。
手元資金が少ない状態で直近の入金で支払いを続ける状態のこと
自転車操業の状態は資金繰りのショートを引き起こす可能性が高いからです。
おもな原因は、売掛金の回収サイクルと買掛金の支払いサイクルが異なる点にあります。
回収サイクル | 概要 |
---|---|
売掛金 | 販売した月の翌月末に回収 会社によっては1.5~2ヶ月後の回収もある |
買掛金 | 1か月サイクルで支払う 例:8月仕入れ分→9月末日に支払い |
多くの場合、買掛金の支払期限が売掛金の回収時期より早くきます。
入金と出金のサイクルを把握せずに管理すると、支払い時に手元資金が足りず、資金ショートに陥る危険性が高まります。
自転車操業を避けるためにも、運転資金は余裕をもって確保しましょう!
4.在庫管理不足
過剰在庫などの在庫管理不足は、会社の資金繰りを悪化させる要因のひとつです。
在庫品といっても、すぐに売れれば問題ありません。しかし、在庫が過剰になると本来は流動的な資産となるべき商品が、在庫品のまま現金化されない固定化されたものとなってしまう可能性があります。
たとえば、小売店で100万円分の商品を仕入れたと仮定します。販売予測を誤り、商品が半分しか売れなかったとしましょう。
つまり、残りの50万円分は在庫として倉庫に眠ったままです…!
この50万円分の在庫品は、新商品の仕入れや仕入れ代金の支払いなど他の用途に使えたはずの資金です。
支払いが苦しくなっても、現金として使えないため資金繰りにはマイナス要因となります。
このような事態を避けるため、需要を予測し、適正な在庫を保つことが大切です。
5.物価上昇などの市場変化
近年、円安や世界情勢の影響で物価上昇が顕著なのは記憶に新しいのではないでしょうか。
市場の変化が企業の業績にも影響を与えているのは間違いないでしょう。
たとえば、仕入れ品の価格が上昇しても、すぐに商品価格に反映するのは難しいのが現実です。想定よりも利益が圧迫されると、資金繰りのショートを引き起こす可能性があります。
株式会社東京商工リサーチの調べでは、2023年に倒産した企業のうち79件が円安の影響を受けたものでした。2021年には10件しかなかったため、インパクトの大きさがわかります。
円安の影響による仕入れコストの上昇が、資金繰り圧迫のひとつの要因になっているのはあきらかでしょう。
環境の変化に応じて資金繰りの見直しをするなど、迅速な対応が重要です!
会社の資金繰りがショートしそうな時の対策5選
資金繰りが厳しいからといって経営をあきらめてはいけません。
資金繰りがショートしそうなとき、以下の対策を実行しましょう。
- 支払いの優先順位の決定
- 専門家へ相談
- 資金調達
- 支払いのリスケジューリング
- 資産の売却
それぞれ詳しく解説します。
1.支払いの優先順位の決定
優先順位を決めるまえに、前提として支払いに優劣はありません。持続的な経営をするうえで、すべて重要なものです。
しかし、資金繰りが厳しい場合は以下のような優先順位を決めましょう。
支払の優先順位(上から順に優先度高) | 理由 |
---|---|
約束手形・小切手 | 取引先への支払いは信用問題に発展するため最優先 |
人件費 | 会社の売上は従業員がいるからこそ成り立つため |
各種税金 | 納税は個人・法人の義務であるため 滞納は延滞料金が発生するため |
資金が不足している場合、支払いを遅延せざるを得ない状況になります。
しかし、どんな状況でもビジネスパートナーとの関係性を崩さずに、持続可能な経営をおこないましょう。
現状の説明と定期的なコミュニケーションで、会社の信用を守るのが大切です!
2.専門家へ相談
資金繰りが悪化した場合、専門家に相談するのもひとつの選択肢です。
会社の財務や資金繰りの専門家は、知識と豊富な経験を持ち合わせています。財務状況に応じたアドバイスや解決策を提案してくれるでしょう。
おもな相談先を以下の表にまとめたので参考にしてください。
相談先 | 概要 |
---|---|
顧問税理士 (顧問契約している会社向き) | ・契約先の企業へ税務や会計のサポートをする税理士 ・税務や経営、資金調達に関するアドバイスをくれる ・書類作成サポートも可能 |
公的機関 (個人や中小企業向け) | ・日本政策金融公庫や中小企業支援センターなど ・融資のサポートや補助金情報の提供 ・経営相談やアドバイス ・金融機関への交渉支援も可能 |
金融機関 (規模の大きな企業向け) | ・民間銀行や信用金庫など ・返済条件の見直しや追加資金の支援 ・経営改善のアドバイス |
行政書士/中小企業診断士 (さまざまな書類作成や手続きサポート向け) | ・資金調達のサポート ・補助金や助成金の申請支援 ・法的手続きのサポート ・書類作成と手続きサポート |
ファクタリング会社 (早急に資金が必要な企業向け) | ・経営改善のサポート ・事業計画表や資金繰り表の作成サポート ・融資や資金調達サポート ・売掛金の現金化 |
専門家といえど、さまざまな種類があります。自社の規模や状況、内容により相談先を選定してください。
相談は経営者として賢明な判断であり、早めの行動がカギですよ!
3.資金調達
資金調達ができれば、支払不能になるのを回避できます。期日までの猶予がない場合は急いで進めましょう。
おもな資金調達方法は以下のとおりです。
資金調達方法 | 概要 |
---|---|
金融機関(融資) | ・民間銀行や信用金庫から融資を受ける ・返済能力があるとみられれば融資される ・利息とともに返済する義務が発生する |
補助金・助成金 | ・国や地方自治体が提供している支援金 ・返済義務がない ・予算があるため審査は厳しめ ・後払い制で入金までに時間がかかる |
ファクタリング | ・売掛金の債権をファクタリング会社へ売却し現金化 ・現金化は早いが手数料が発生する |
ビジネスローン | ・事業資金専用のローン ・審査が通りやすく比較的借入しやすい ・金利が最大14%と高い |
クラウドファンディング | ・ネット上で不特定い多数の出資者から資金を集める ・購入型/寄付型/融資型/投資型/ファンド型がある |
ベンチャーキャピタル(出資) | ・ベンチャーキャピタルとは投資会社のこと ・株式を取得して出資する ・返済義務はないが出資交渉の難易度は高め |
手形割引 | ・約束手形を支払い期日前に銀行や専門業者へ売却 ・早く現金化しやすい ・手数料が発生する ・手形不渡りの場合、売却依頼側の責任になる |
まずは金融機関からの追加融資とファクタリングから取り組みましょう。資金繰りがショートしそうな状況から脱却するには、現金を早めに手にするしかありません。
持続的な経営のために、資金の確保を最優先でおこないましょう!
さらに具体的な内容を知りたい人は、関連記事「【起業なら必見】スタートアップ向け資金調達方法を解説!失敗しないための注意点も紹介」をあわせてチェックしておきましょう。
4.支払いのリスケジューリング
資金繰りのショートは支払いができないことで発生します。しかし、期日を調整すれば回避できる可能性があります。
これをリスケジューリングと呼び、以下の準備が必要です。
準備するもの | 概要 |
---|---|
経営改善計画書 | ・明確な経営課題と具体的な改善計画を記載した計画書 ・3年以内の黒字化計画や実現できる予算作成 ・債務超過の解消を5年~10年以内で策定 |
金融機関への説明 | ・経営改善計画書をもとに取引金融機関へ説明が必要 ・金融機関の担当者からの質問や要望にも対応する |
実行することで資金繰りを立て直す猶予が生まれます!
ただし、リスケジューリングの決定までには時間を要する場合が多いです。認可されたとしても支払い利息が増加するなどのデメリットもあります。
また、リスケジューリングの対象期間中はほかの融資が受けられません。ほかに優先すべき事項がないかを確認したうえで、慎重に実施するかを判断しましょう。
5.資産の売却
資金繰りがショートしそうな場合、経営者の個人資産や会社資産の一部を売却することも検討しましょう。
現金化までが早く、改善のめどが立ちやすい点がメリットです。
たとえば、不動産の売却は資金調達のほかにも固定資産税を納める必要もなくなります。社用車なども売却の対象にして良いでしょう。
一方で、住まいである住宅を売却してしまうのは生活に支障がでるため慎重に検討するべきです…!
経営者といえど、住環境を失っては健全な会社運営はできなくなるでしょう。
資金繰りがショートしそうなら、資産の売却を対策のひとつとして検討してみてください。
なお、資金繰りが厳しいときの対策については、関連記事「【すぐできる】資金繰りが苦しいときにできる3つの対策!根本的な改善方法も解説」でも詳しく解説しています。あわせて確認しておきましょう。
会社の資金繰りのショートを防ぐためのポイント5選
資金繰りのショートを防ぐには、健全な経営を積み重ねることが大切です。
ここでは、資金繰りのショートを防ぐためのポイントを5つ紹介します。
- 利益体質な会社にする
- CF(キャッシュフロー計算書)を活用
- 無駄なコストを削減
- 適正在庫の見直しとチェック
- 支払いサイトの見直し
詳しく解説していきます。
1.利益体質な会社にする
利益体質な会社とは、安定的に利益が出せる会社組織を指します。
そのような会社では、キャッシュフローの管理が健全であり収入と支出のバランスが整っています。
利益をあげるだけではなく、無駄なコストを削減するなどの企業努力を惜しまないため、資金の流出が最小限におさえられるのです。
また、利益を出せる状態であれば、余剰金で自己資本金の金額も増えているでしょう。
返済義務のない自社のもつ純資産のこと。おもに会社が稼いだ利益の蓄積から構成される。
自己資金が多ければ財務基盤が安定するため、資金が不足する確率をグッと下げられます。
利益を安定して出せる会社経営をして資金繰りを安定させましょう!
2.CF(キャッシュフロー計算書)を活用
キャッシュフロー計算書とは、年度間のお金の出入りがわかるように表された計算書です。
キャッシュフロー計算書を活用することで、帳簿上と実際のお金に整合性があるかが確認できます。
おもな活用方法は以下の2つです
- キャッシュフローがプラスであるかマイナスであるかをチェックすること
- マイナスの場合の原因を分析し改善策をとること
具体的には営業・投資・財務に項目が分かれており、それぞれについて以下のようなチェックができます。
- 営業キャッシュフローがプラスで本業である事業活動で利益が出ているか
- 投資キャッシュフローのマイナスは積極的な設備投資なのか過剰な投資なのか
- 財務キャッシュフローでは適切な資金調達ができているか
キャッシュフロー計算書は、経営に必要な財務三表のひとつで資金繰りの改善に活用必須です!
キャッシュフロー計算書については、関連記事「【簡単】キャッシュフロー計算書の作り方を優しく解説!おすすめツールや注意点も紹介」でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
3.無駄なコストを削減
コスト削減で不要な支出を抑えればキャッシュフローの改善につながり、会社の資金流出を防げます。
ただし、無理な経費削減はサービスの質の低下や従業員のモチベーションが下がる要因にもなるため注意が必要です。
無駄なコストを削減するには、現状の支出を分析し「本当に必要な経費」と「削減可能な経費」を見極めることからはじめましょう。
たとえば、以下のような支出項目が挙げられます。
- 残業代:無駄な作業を削減できるようにする
- 交通費:在宅ワークの業務範囲を広げる
- 通信費:より安い通信プランを検討する
- 仕入れ価格:取引先との交渉や新規開拓をする
コスト削減が実現すれば、それまで支払っていた資金の流出を抑えて余剰資金を増やせます。資金繰りがショートしないためにも積極的に取り組みたい対策です。
必要以上の削減に注意して取り組みましょう!
4.適正在庫の見直しとチェック
適正在庫とは、必要最小限の在庫量でありながら欠品による販売機会の損失をカバーできる範囲を指しており、利益の最大化にもつながる重要な要素です。
過剰在庫は不良在庫の発生リスクを高め、資金繰りを圧迫する可能性があります。一方、在庫不足は販売のチャンスロスであり、売上の減少につながるでしょう。
適正在庫を実現するには、以下のような対策がおすすめです。
- 毎月の出荷量の平均を把握する
- シーズンによる需要の増減を分析する
- 在庫補充の頻度を最適化する
前年のデータを活用して1年間の需要予測を行うことも、効果的な手法の一つです!
適切な在庫管理ができれば、顧客満足度の向上やビジネスの安定化にもつながります。
5.支払いサイトの見直し
資金繰りのショートを防ぐためには支払いサイトの見直しが有効です。
支払いサイトとは「取引先に対する支払いサイクル」のことで、代表的な方法は以下の2つです。
- 30日サイト(当月末日が締め・翌月の末日に支払い)
- 60日サイト(当月末日が締め・翌々月末日に支払い)
支払いサイトを30日から60日へ変更すれば資金に余裕を持たせられます。
ただし、取引先との関係性や業界の慣習も考慮しなければならない点に注意しましょう。
支払いサイトの見直しは最優先ではありませんが、防止策のひとつとして捉えておきましょう!
ぜひこの記事を参考に、資金繰りがショートする事態を防ぎ、安心してメインの事業に取り組めるようにしましょう。
なお、EXTAGE株式会社では超実践的な経営シミュレーションゲーム「戦略MG(マネジメントゲーム)」を定期開催しています。
今回解説した資金繰りのショート原因や予防策も体験できます。ぜひ以下のボタンから詳細を確認してみてください!
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「戦略MG(マネジメントゲーム)ってなに?」「具体的な内容を知りたい」のであれば、関連記事「【講師直伝】戦略MG(マネジメントゲーム)研修とは?得られるスキルとゲームの流れを徹底解説」をぜひ読んでみてくださいね。